10月8日(土)に、姶良市・霧島市の愛好家が集まり、鹿児島市の園芸家木下政一先生の指導により「観葉植物の手入れと飾り方」について学びました。園芸店で販売されているドラセナ、パキラ、アナナスなどの観葉植物について、置き場所や水やり等の管理の基本を教わるとともに、カポックを使って取り木や挿し木の方法も教わりました。参加者からは、「幸福の木(ドラセナ類)も同じような方法で増やせられるか」とか「雪害で弱ったトックリランや金の生る木の管理の仕方」についても質問が出ました。
座学の後は、それぞれナデシコ、キンギョソウ、パンジー、ベゴニアなどを使って寄せ植えの実習でした。みなさん上手に作っていました。
この時期非常に目立つ鮮赤色の果実をつけるゴンズイですが,どこでも見られるため名前はすぐに分かっても何故か認識が低いミツバウツギ科(奇数羽状複葉)の樹木です。
どうも牧野博士が役に立たない木だと図鑑に載せられたこともその理由の一つだと思われます。それに対して,和泉晃一氏が「草木名のはなし」のなかで「牛頭(ごず)の木 護摩(ごま)に焚(た)く木として恐れられたことに由来する」と反論されています。
ところが,琉球大学農学部学術報告の新里孝和氏(他1名)の論文の中でゴンズイの袋果が裂開してみせる果皮の鮮烈な赤や円い艶のある種子及び枝葉の匂いからもっと根源的な霊力を持つ民俗学的に大事な木であることから神ツ実(カムズミ)がなまったものではないかと言及されています。
ゴンズイの名の由来は数多くあり,なかなか胸に響くものはありませんが,少なくともゴンズイが非常に重要な植物であることを知っていただき,この機に 認知度が上がることを願っています。
まだ緑のイチョウの木の下で,悪臭が漂っています。
ギンナンの果実が今年はたくさん採れました。においがきつくて果肉をとるのは大変ですが,中の実はきれいな翡翠色で食べるとおいしいです。
県民の森で販売もしています。
秋の七草のひとつ「フジバカマ」(藤袴)が開花間近です。薬草として、また昔は芳香剤や防虫剤などに用いられたことを知り,紫式部も使ったと考えられる,香り袋を作っています。桜餅のような優しい香りがします。
9月27日(火)に,イベントを行いました。応募者多数で68名から抽選で選ばれた20名が参加しました。
クリ拾いでは,皆さん一生懸命にクリを探して,クリが見つかると大事そうに採っていました。クリ拾いの後は,姶良市を中心に各地で料理教室をされている「光みどり」先生を講師にクリ渋皮煮調理教室を行いました。
はじめに,先生から作り方の説明があり,その後,先生の指導のもと皆さん真剣にかつ楽しそうに渋皮煮づくりに挑戦していました。
クリはどこかな?? |
火ばさみを使ってクリを取り出します。 |
先生から作り方の説明を聞きました。 |
渋皮に傷をつけないよう鬼皮をむきます。 |
下処理をして味付けをします。 |
出来上がった渋皮煮をアルミホイルに1個ずつ包んで完成です。 |
9月24日(土)〜25日(日)に,イベントを行いました。
24日の夜は,昼白色やブラックライトなど色々の電灯をともし,集まってくる虫の観察や,先生から虫の名前や特徴などについて教えてもらいました。
翌日は,クリ拾いをしました。クリを見つけると子供も親も大事そうに採っていました。
ランプに集まってくる虫を観察しました。 |
先生から虫の特徴などを聞きました。 |
捕まえた虫の名前を図鑑で調べてもらいました。 |
どこのクリが落ちているかな?? |
高いところのクリは,長い竹竿でお父さんの出番です。 |
殻からクリを取り出しています。 |
マンサクは春浅い時期に真っ先に咲くマンサク科の樹木です。
マンサクやサクラなどは,夏場には既に花芽が形成されており,来春までは植物ホルモンによってしっかりした冬芽の形で成長が停止したまま休眠状態に入ります。ところが,花芽が形成された後に,台風などで強制的に落葉があり,その後高い気温が続くと休眠状態をたどらずに開花する現象が狂い咲きです。
今回のマンサクは写真のとおり葉は付いたままですが,植物は,今年の夏のように異常高温などのストレスを受けると,早く花を咲かせて,種子をつくろうとする状況がしばしば見られますので,マンサクも同じ理由だと考えられます。
ところで,マンサクの名の由来ですが,東北の人の春待つ気持ちが聞こえてきそうな「まんず咲く」や花が枝一杯に咲くところから「万作(満作)」です。
時はまさに実りの秋,豊年だそれ満作だ...お後がよろしいようで
9月11日(日)に「第5回全国薬草シンポジウム2016 in あいら」の一環として、崇城大学特任教授の村上先生による自然薬草の森散策が行われました。
午前9時から昼すぎまでの間、薬草・薬木の効能・利用法について具体的な事例を交えた説明がなされ、参加者は、メモを取りながら熱心に聞き入っていました。
主催者によると、参加者は200名余りで、九州各県からだけでなく、遠くは岡山県・愛媛県から駆けつけたグループもあり、次のシンポジウムの開催地は、岡山県、その次は奈良県を予定しているとのことでした。
県民の森では、百草茶の試飲・販売や薬草の苗木販売を行い、多くの方に喜んでいただきました。
9月2日(金)に,9家族14名が参加してミョウガ狩りと薬草園散策を行いました。
8月の少雨で,ミョウガがどれくらい採れるか心配していましたが,たくさん取れてみなさん喜んでいました。
ミョウガ狩りの後は,薬草園散策を楽しみました。私たちに身近な植物やこれまで聞いたことのない珍しい植物の名前の由来や薬効などについて,たくさん学びました。
最後に,緑化センターで栽培している苗木の説明を聞いて解散しました。
◎ヤブのなかでのミョウガ狩りは大変です。
◎身近な植物にもいろいろな薬効があるそうです。
◎育苗ハウスにはいろいろな苗木がありました。
11月11日に「野の花を使った生け花教室」を予定していましたが,都合により11月12日(土)に,
タイトルを「県民の森の花木を自由に活けて遊びましょう!!」に変更して行うことになりました。
紅葉がすすむ県民の森をイメージしながら,生け花を楽しみましょう!!